2018年9月 スーキーイベント開催

スーキーイベントは9月13日(木)午後6時より渋谷の「八雲クラブ」にて開催されました。過去最高の16名の方が参加されました。

宮崎からこのイベントのために、有給休暇をとられてわざわざ上京されたH氏、世界数独選手権日本代表に選ばれたK氏など、多彩なメンバーが常連の皆様とご一緒にイベントを楽しまれました。

最初に登壇されたのは、数独協会会員の貝原達也さんです。貝原さんは2006年頃から数独の面白さにはまり、長い通勤時間を利用して、数独を解きまくったそうです。2007年8月から「ikachanの数独日誌」というブログを開始し、10年にも渡って、数独情報を発信し続けています。

既に解いた数独は1万問以上という貝原さんが、このイベントのためにご用意してくれたのが「XY-wingって何?」という講演でした。

数独の解き技にはいろいろ名前がついており、このXY-wingというのも上級者用の手筋です。

マスに入る候補数字が2個の場合で、例えば(37)(78)(83)など数字の尻取りのように並んだとき、このテクニックが使える場合があるそうです。
かなり高度な技術なのですが、貝原さんの説明がとても分かりやすく、参加の皆さんは戸惑いながらも練習問題に挑戦されました。

「難しい問題を解くときに、あるマスにある数字を仮置きすると矛盾が起こる。その場合その数字は除外できる」

という考え方があります。この矛盾が起こる形のうち、よく登場するパターンに名前を付けたのが、XY-wingなどの上級技ということになると思います。

このマスにこの数字を入れると矛盾がおこるから除外できる、だとなぜ矛盾が起こるかの理由がありませんが、XY-wingの技が使えるのでこのマスからこの数字が除外できる、というと理由がつく、理詰めの形になると思います。」と貝原さんは語っていました。

続いて、登壇されたのは、同じく数独協会会員の藤川美帆さんです。

藤川さんは、8月11日より2日間に渡り北京で開催された「中国数独大会2018」に参加されました。この大会は、中国各地の予選を勝ち抜いた約250名の選手たちが、世界数独選手権中国代表の座を目指す戦いです。

藤川さんは「外人枠」として予選なしで参加できたそうです。日本からは他に6名の方が参加され、韓国からも参加した人がいたそうです。

藤川さんが驚いたのは、選手のほとんどが小学生から高校生といった年齢で、中国では数独の強い子はアイドルとして人気があり、ポスターにもなっている潭潭(タンタン)ちゃんは、会場に到着するや、ファンに取り囲まれていたそうです。

彼等の数独を解くスピードは尋常ではなく、藤川さんも日本の中では、かなりの解き手なのですが、全く歯が立たなかったそうです。

また、多くのスポンサーがこの大会を支えており、マスコミも集まっていて、

「中国の数独熱の高さにびっくりしました。」

と話されました。イベント参加の皆さんも、藤川さんのご報告に、ただただ目が点になっていました。


最後に恒例の数独団体戦を行いました。前回と同じ「ベルトコンベアー数独」を参加者全員で楽しんでいただきました。1分ごとに隣から流れてくる問題を次々に解いていく、という忙しいゲームですが、皆さん大いに盛り上がりました。

イベント終了後は、宅配ピザを取り参加者の皆さんとの楽しい歓談をいたしました。

10月は10月11日同じく渋谷八雲クラブで開催予定です。