数独の夕べ 2016年5月イベントレポート

 5月12日毎日メディアカフェ(毎日新聞社本社1階)において、定例イベント「数独の夕べ2016年5月」が開催されました。

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 今回は後藤理事が「数独の問題数を考える」と題して、理論的には有限である数独の問題数を探ってみました。後藤理事は先ず2x2の小さな盤面から説明を始め、4x4、9x9と進むにつれ、膨大な数になることを図を使って証明し、答えの盤面数だけでも6.67x10の21乗となり、更にその先の問題数については、見当もつかない数字になると話しました。

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 続いて佐貫理事が「数独ソルバーについて」というテーマで講演しました。
数独ソルバーとは数独の問題を自動的に解いてしまうコンピュータプログラムのことです。佐貫理事は、ロジックとして人間的思考方法を模したものと、計算速度にものをいわせた機械的な総当たり方法の両方を説明しました。そして、現時点では中級以上のロジックを持ったプログラムはまだ開発されていないが、将来は機械学習によって、コンピュータ自身がそのようなプログラムを編み出してしまう日が来るかも知れないと、締めくくりました。

 堅い話題が続いた後は、岡本理事がインターネット上で見つけた「数独ソング」を披露しました。これは数独協会のホームページ内「みんなのひろば」にもアップされていますので、是非ご覧ください。楽しいですよ。

 そして締めは、いつものように数独占い。5分という短い時間の中で数独の問題にみなさんで挑戦していただき、最後は当たるも八卦、当たらぬも八卦とばかりにエイヤでマスを数字で埋めていただくという恒例のお遊びです。今回は正解の方が2名いらして、じゃんけんで勝負を決めていただきました。

 次回の数独の夕べは6月9日(木) 午後6時半より、場所は同じく毎日メディアカフェです。是非、みなさんのご参加をお待ちしています。

2016年5月12日「数独の夕べ」毎日新聞本社にて開催!

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今月の「数独の夕べ」は、「数独を数学する」と題して、超文化系の数独協会理事が数独を数学的に解析してみるという冒険をやってみます。先ず、後藤理事からは数独の問題数は一体いくつあり得るのかという観点から「組合せ論」、佐貫理事からはネット上に存在する「数独ソルバー」の基本的な考え方をお話しさせていただきます。

次に、岡本理事より数独ソングをご紹介いたします。数独にはまってしまった人たちが、とうとう数独の歌を作ってしまったようで、YouTubeの画像と一緒に楽しんでいただきます。

当たるも八卦、当たらぬも八卦という恒例の数独占いを今回も皆さんでチャレンジします。
豪華(?)賞品も用意いたしました。

■開催概要
開催日 2016年5月12日(木)
開場 18:00 開演 18:30
終演 20:00 定員 30名
場所:東京メトロ東西線・竹橋駅直結・毎日メディアカフェ(毎日新聞社本社内)
https://mainichimediacafe.jp/access/

■予約応募は「毎日メディアカフェ・ホームページ」から!
https://mainichimediacafe.jp/eventcal/#l1922

■登壇者

2
後藤好文(ごとう・よしぶみ)

1999年株式会社ニコリ入社。現在は同社取締役副社長。2015年日本 数独協会理事に就任。


3
岡本 修身(おかもと・おさみ)

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。広告代理店にディレクターとして勤務。 海外広告賞などを受賞。広告の枠にとらわれないクリエイティブを求めフリーに。 数独のルールを基に、多くの子供たちに、より楽しく考えるパズル"お絵描きパズル 『絵どく』レベル①、②"を出版。ハングル語に翻訳され、韓国でも出版。iPadの 発売を機に『絵どくiPad』版アプリを制作。2015年、一般社団法人日本数独協会/理事。


4
佐貫 僚(さぬき・つかさ)

株式会社Crisp代表取締役。ITの最前線を「わかりやすく」伝えることをモットーに、Webを活用した新規事業の立上・マーケティングに携わる。日本のサブカルチャーを海外に動画配信する事業「SOP LIVE」を立上。東京大学にて講演。世界に広がるSudokuをWebの力で発信するべく2015年、日本数独協会理事に就任。プログラマーとしても活動。マイクロソフトイノベーションアワード2011 優秀賞を受賞。