おーきんなー数独先生(7)

準備していた「じぃじとばぁばようこそ数独」はその日のうちに、全部売れました。
それからの4回の講座は、とにかく無我夢中でした。5回目までに上級まで進むというのが、嬉野さんとの約束でしたので、毎回徐々に難易度を上げていき、最後の回はついに井桁理論まで行きました。もちろん参加者の中には初心者から上級者までいて、問題を解くスピードも違うし、解説を聞かずに問題を解くことに夢中になっている人もいました。
毎回、質問がたくさん出るのに驚きました。
「どうやったら、仮置きをしないで論理的に解けるのか。」と真剣な表情で聞かれたときは、少し、たじたじしてしまい、
「とにかく、仮置きをしないと自分で決めることです。」と答えていました。
5回の講座が終了し、公民館の嬉野さんから、
「数独講座は毎回欠席者がなく、皆さん熱心で、こんなにうまく行くと思いませんでした。いろいろやってきた講座の中でも、大成功の部類です。」と言ってもらい本当に嬉しかったです。
しかも、この先、自主学習で数独をを続けたいという方が10名以上もいらっしゃいました。私には引き続き、講師を続けて欲しいということでしたので、2021年11月から公民館を使っての数独自主学習講座が始まりました。

おーきんなー数独先生(6)

この降ってわいたようなコロナの自粛期間を使って、私は先ず、自分の数独の実力を上げようと思いました。何しろ、井桁理論がよく分からないので、数独協会のYouTubeや、ニコリ社の本を使って猛特訓しました。
檍公民館の嬉野さんとも再度打ち合わせて、講座は5回で打ち切りとし、初級から始まり、最後は上級まで行くということになりました。数独協会の後藤理事からは、初心者向けのテキストや練習問題を送ってもらい、ようやく形が整った、2021年9月第1回目の数独講座が開かれました。
まだコロナが猛威を奮っていた頃ですが、何と26名の方が参加してくださいました。
参加者募集に尽力していただいた嬉野さんはじめ、公民館の方々にはとにかく感謝です。
大きな教室の前から後ろまでの参加者の前で、最初の挨拶をしたときは、さすがに足が震えました。
何しろ、こんな風に人前で何かを教えるというのは私にとって初めての経験でした。
ルール解説から始め、練習問題を解説をしながら、皆さんで解きました。
「数独はつい夢中になりすぎてしまうので、ご家族の方に迷惑をかけない程度に楽しんでください。」と話した時、皆さんがどっと笑ってくれて、私もようやくホッとしたのを覚えています。
(写真は、最初に使った初心者用テキスト)

おーきんなー数独先生(5)

そこで、私は日本数独協会の後藤理事にメールをしました。
宮崎で数独教室を開くことになりましたと報告いたしますと、理事は大変喜んでくれました。私が「どう教えたらいいのか、悩んでいます。」と尋ねると、理事は「教えるというより、参加の皆さんと一緒に数独を解いたらいいじゃないですか。」と言ってくれました。理事の推薦で、最初の教科書は「じぃじとばぁばのようこそ数独!」を使うことにしました。「先ずは解ける喜びを味わっていただく。」ということを最初のテーマとすることにしました。
嬉野さんに報告しますと、講座は2021年の6月から毎週水曜日の午前9時30分から11時までの90分ということで、決定しました。また、他の講座の進め方や生徒さんの様子など、嬉野さんは丁寧に教えてくださり、何とかやっていけそうな自信がわいてきました。
ところが、2021年に入って、新型コロナの感染がますます広がり、3月には第4波が襲来し、公民館での講座は軒並み中止となりました。嬉野さんから連絡が入り、6月からの講座は9月まで延期ということになりました。がっかりもしましたが、準備にいささか不安もありましたので、正直、少しホッとしたところもありました。

おーきんなー数独先生(4)

宮崎県宮崎市には、市が運営する公民館や、交流センターは全部で32カ所ありますが、電話をいただいたのは、そのうちの「檍(あおき)公民館」社会教育指導員の嬉野(うれしの)さんという方でした。
「数独教室の講師をお願いできませんか?」と突然聞かれ、びっくりしてしまいました。
「どうして、私の携帯の番号を知っているのですか?」と逆に質問しますと、
「”数独・宮崎”で検索したら、あなたのお名前と電話番号がでてきたのでそれで、電話してみました。」とのことでした。
私にしてみれば、願ったりかなったりの話で、何はさておき、早速、檍公民館に駆けつけて、嬉野さんにお会いしました。
2020年8月のことです。(写真 左:嬉野さん 右:日高本人です。)
嬉野さんご自身、新聞の数独を解くうちに、すっかり数独の魅力にはまってしまい、問題集の本を買い込んで、解いていくうちに超難問も解けるようになったそうです。囲碁、将棋よりルールが簡単で、誰でも夢中になれるこのパズルを、公民館での講座のひとつにしたいとお考えになったそうです。
「やります、やります。やらせてください。」と私は返事をして帰ってきたのですが、考えてみれば、私の数独の実力は中級レベル。井桁理論も良く理解できていないし、とんでもない上級者が参加してきたらどうしよう。
これで果たして教えられるのか、急に不安になってきてしまいました。