スーキーイベント5月を開催しました。

5月23日(日)Zoomにてスーキーイベントを開催いたしました。32名の皆様がお集まりになり、画面はいっぱいになりました。

今回は、数独協会会員の市村和男さんが「完全包囲消去法」と題し、自ら開発された数独の解き方をご講演してくださいました。市村さんは2013年頃、新聞の数独を解いてみて初級段階で挫折したそうです。それから、お勤めをリタイアされたのをきっかけに、再び数独を解きだし、消去法という独自の解き方を見つけ、その後、独学でこの手法を極めました。

完全包囲消去法では、先ず空白のマスに候補数字をすべて書き込むところからスタートします。そして、不要な数字をどんどん排除していきます。つまり「空きマスに入る数字を見つける」のではなく「入らない数字を消去する」という解き方になります。「見つける」のがヒラメキや勘といった右脳の働きなら、この消去法は理論的に要らない数字を排除する、左脳的な解き方かも知れません。

市村さんは、不要数字を消去する方法を模索する中で、予約には必ず裏の予約が存在すること、タテの井桁にはヨコの井桁が付随することを発見し、「予約・井桁統合理論」を組み立てました。更に「井桁の双対定理」に至り、井桁理論の仕組みを解明されました。市村さんは現在、更なる超上級手筋と呼ばれるChain系や3D-Medusaといったものにも挑戦しているそうです。

完全包囲消去法は大変奥が深く、今回の講演では概略のみをお話しいただきました。日本数独協会では、市村さんにご協力いただき、シリーズでご解説いただき、それをYouTube等にアップしていく計画です。