2018年10月 スーキーイベント開催

スーキーイベントは10月11日(木)午後6時より渋谷「八雲クラブ」にて開催されました。

ニコリ副社長の安福良直氏から認定試験の解説

最初に登壇されたのは、(株)ニコリ副社長の安福良直氏です。安福さんには認定試験の開始時より級位基準を定めていただき、それに沿った問題制作もお願いしてきました。今回初めての上級試験を実施したわけですが、安福さんとしては、この上級問題4問にそれぞれにひとつずつ、基準となる解き方のテクニックを織り込んだそうです。「数独は、その人が好きなように解いて構わないのですが、こうした解き筋を知っていると便利です。」こうお話しして、4問を順番に解説していきました。ここでは、1番と4番について安福さんのご説明を掲載いたします。

第1問解説

まずは上級試験 第1問の解説です。問題図は次の通りです。

上級問題第1問

さあ、少し考えてみてください。

いかがでしたか?

では、安福さんの説明を見てみましょう。

上級問題第1問_解説

安福さん「この問題のポイントは予約です。先ずAbに「1」が入ることを見つけます。上中(黄色で塗られた)のブロックを見ると、「1」「2」が入る場所はDc、Ecに限られてきます。つまり「1、2の予約」になります。Dc、Ecが「1,2の予約」で決まることで、Faが「6」になることが分かります。」

安福さんは

「数字の1,2は見つけやすいと思ったので、この組み合わせにしました。特に、試験問題の1番でしたので、皆さんに解いて欲しかった。」

と思いを話されました。

第4問解説

次いで上級試験 第4問の解説です。問題図は次の通りです。

上級問題第4問

第1問よりすこし考えどころがあります。いかがでしょうか?

それでは、安福さんの説明をうかがいます。

上級問題第4問_解説

安福さん「この問題のポイントは3個の予約です。 i列(黄色に塗られている)のDi、Fi、Hiに9,5,3が 入っています。左下のブロックに注目してみると、3,5,9の入る場所はAh、Bg、Chに限られてきます。つまり「3,5,9」の3個予約です。 ということは、i列のAi、Bi、Ciは逆に「1、2、4」ということになります。そこで、Dhに「1」が入ることが分かります。」

他の解法もある、と続けた安福さんですが、

「3個予約を見つける方法が一番早く、分かりやすい解き方になります。」

とポイントを説明しました。

いかがでしたか?ポイントは目に入りましたか?

新しい数独!? 「絵どく」を楽しむ

続いて登壇したのは数独協会の岡本理事です。今回は岡本さんが開発された「絵どく」を参加の皆さんで楽しんでもらうという企画です。

「大人の人たちに『絵は好きですか?』と質問すると、8割くらいの人が『苦手』と答えます。どうしてでしょう。小さいときはあんなに絵を描くのがおもしろかったのに。」岡本さんはこう話しだし、「今日は童心に帰って、絵を描きましょう。」と提案し、ご自身で制作された「絵どく」を3問配りました。絵どくは数独のルールに従って、盤面に数字の代わりに絵を入れていきます。子供用に開発されていますので、9x9ではなく、4x4や6x6です。1問目は顔、2問目はボール、3問目は一筆書きの動物です。参加者の皆さんは、ワイワイガヤガヤとまるで小学校の図工のような時間になりました。

恒例の団体戦も開催

最後は恒例の数独団体戦です。今回はリレー数独のバージョンアップしたゲームをやりました。A、Bの両チームに分かれ、リレー用の問題を一人1分交代で解いていくのですが、自分の順番が終わったら、席に戻り自分用の数独も解くという忙しいものです。立ったり、座ったり、いつものように大騒ぎの団体戦になりました。結局、自分用の問題をさっさと解き終わり、リレー用問題の周りに集まったAチームが勝ちました。

次回は11月15日(木)同じく午後6時より「八雲クラブ」で開催予定です。

2018年9月 スーキーイベント開催

スーキーイベントは9月13日(木)午後6時より渋谷の「八雲クラブ」にて開催されました。過去最高の16名の方が参加されました。

宮崎からこのイベントのために、有給休暇をとられてわざわざ上京されたH氏、世界数独選手権日本代表に選ばれたK氏など、多彩なメンバーが常連の皆様とご一緒にイベントを楽しまれました。

最初に登壇されたのは、数独協会会員の貝原達也さんです。貝原さんは2006年頃から数独の面白さにはまり、長い通勤時間を利用して、数独を解きまくったそうです。2007年8月から「ikachanの数独日誌」というブログを開始し、10年にも渡って、数独情報を発信し続けています。

既に解いた数独は1万問以上という貝原さんが、このイベントのためにご用意してくれたのが「XY-wingって何?」という講演でした。

数独の解き技にはいろいろ名前がついており、このXY-wingというのも上級者用の手筋です。

マスに入る候補数字が2個の場合で、例えば(37)(78)(83)など数字の尻取りのように並んだとき、このテクニックが使える場合があるそうです。
かなり高度な技術なのですが、貝原さんの説明がとても分かりやすく、参加の皆さんは戸惑いながらも練習問題に挑戦されました。

「難しい問題を解くときに、あるマスにある数字を仮置きすると矛盾が起こる。その場合その数字は除外できる」

という考え方があります。この矛盾が起こる形のうち、よく登場するパターンに名前を付けたのが、XY-wingなどの上級技ということになると思います。

このマスにこの数字を入れると矛盾がおこるから除外できる、だとなぜ矛盾が起こるかの理由がありませんが、XY-wingの技が使えるのでこのマスからこの数字が除外できる、というと理由がつく、理詰めの形になると思います。」と貝原さんは語っていました。

続いて、登壇されたのは、同じく数独協会会員の藤川美帆さんです。

藤川さんは、8月11日より2日間に渡り北京で開催された「中国数独大会2018」に参加されました。この大会は、中国各地の予選を勝ち抜いた約250名の選手たちが、世界数独選手権中国代表の座を目指す戦いです。

藤川さんは「外人枠」として予選なしで参加できたそうです。日本からは他に6名の方が参加され、韓国からも参加した人がいたそうです。

藤川さんが驚いたのは、選手のほとんどが小学生から高校生といった年齢で、中国では数独の強い子はアイドルとして人気があり、ポスターにもなっている潭潭(タンタン)ちゃんは、会場に到着するや、ファンに取り囲まれていたそうです。

彼等の数独を解くスピードは尋常ではなく、藤川さんも日本の中では、かなりの解き手なのですが、全く歯が立たなかったそうです。

また、多くのスポンサーがこの大会を支えており、マスコミも集まっていて、

「中国の数独熱の高さにびっくりしました。」

と話されました。イベント参加の皆さんも、藤川さんのご報告に、ただただ目が点になっていました。


最後に恒例の数独団体戦を行いました。前回と同じ「ベルトコンベアー数独」を参加者全員で楽しんでいただきました。1分ごとに隣から流れてくる問題を次々に解いていく、という忙しいゲームですが、皆さん大いに盛り上がりました。

イベント終了後は、宅配ピザを取り参加者の皆さんとの楽しい歓談をいたしました。

10月は10月11日同じく渋谷八雲クラブで開催予定です。