数独の夕べ 2017年7月イベントレポート

7月13日毎日メディアカフェにおいて、恒例の「数独の夕べ」が開かれました。

今回は「数独世界チャンピオン森西亨太の数独実践講座」と題し、昨年ご登壇いただいた森西亨太氏に再びご講演いただきました。

数独世界選手権は世界20数か国から、各国の予選を勝ち抜いた選手が参加し数独の技能を競う大会です。今年は第12回で、インドのバンガロールで開催されます。

森西さんは2011~13年の世界数独選手権で3年連続2位の後、2014年第9回、2015年第10回の選手権で、個人戦で優勝しました。昨年は惜しくも第3位でした。今年も予選を勝ち抜いて日本代表の一員に決定しましたので、是非とも、昨年の雪辱を果たしたいと決意を語りました。

選手権は丸2日かけて、膨大な数独の問題を次から次へと解いていき、解いた時間や正解数によって争われるそうです。

昨年の中国選手団は皆、高校生でしかもそのうち女性が3人もいたそうで、「世界は変わってきていると思いました」と感じたそうです。

森西さんの数独を解くスピードを皆さんに味わってもらうため、比較的やさしめの問題を参加者の皆さんと同時に解いてもらいました。1分37秒で森西さんが解き終わったとき、参加者の皆さんは、せいぜい空きマスが数個埋まっていた状態でした。

次に、難問をどう解くかを解説してもらいました。モニターで映し出された激辛の問題を、森西さんがどこに注目し、どうやって「予約」の筋を見つけていくかという様子に参加者の皆さんからはどよめきが起こりました。

森西さんの講演に続き数独ゲームを楽しみました。最初は「わんこ数独」。新刊「じぃじとばぁば ようこそ数独!」に登場する超初級者向け問題を参加者に解いてもらい、1問解くたびに、新しい問題が渡されました。制限時間10分間で次々に数独を解いていく新しい遊び方です。次に数独団体戦で、参加者を2チームに分けました。チーム全員で相談して、数独問題を解きました。

先に解き終わったチームが勝ちです。総合成績の優秀な参加者に、賞品がプレゼントされました。

数独の夕べの次回は8月10日(木)18:30~20:00です。参加無料、初心者も歓迎です。

世界最古の数独の原型、日本で発見??

愛知県にお住いの76歳のN氏から、数独協会にメールをいただきました。

「私の祖父が残した謎の数字の表があります。これは一体何を表しているのでしょうか?」

メールには写真が添付されていました。
1~9の数字が縦・横9列に彫られています。そして全体が9つのブロックに分かれています。どの横列(そしてナナメも)の合計も45になります。一見して方陣の一種かと思いますが、とても数独の形に似ています。

76歳の方の祖父の遺品ということになりますと、どう考えても、1979年以前になります。(数独はアメリカのハワード・ガーンス氏がDell誌に1979年に発表したのが世界最初ということになっています。)

この数表は数独ではありませんが、あと一歩で数独になり得るところまできています。一体誰が何の目的でこの方陣を作ったのか、そして何故、硬い木に彫りつけたのでしょうか?

どなたか、この謎についてご存知の方は、ご一報ください。


(注) 縦横180mm 厚さ35mm 重さ1.2Kg