沼津・静岡で数独講演

10月8日(土)毎日新聞社さんの主催で、沼津「さんさんホール」と静岡「江﨑ホール」にて数独講座を開催いたしました。昨年同様、数独世界チャンピオンの森西さんとご一緒に後藤が講演させていただきました。

森西さんは数独世界数独選手権についてお話され、この講演の一週間後、今年の開催地であるポーランドへ出発されました。後藤は、「数独の壁」というタイトルで、中級者、上級者のぶつかる「予約と井桁の壁」について話しました。静岡では、台風の影響で停電状態が続いておりましたが、ちょうど講演の前日に回復するという厳しい状況下にもかかわらず、50名を越える方々に参加していただきました。毎年恒例、森西さんと参加者の皆さんが同じ問題を解く「チャンピオンに挑戦」というコーナーでは、参加者の皆さんには、時間とヒントのハンディを差し上げたのですが、森西さんが2分弱という早さで解いてしまったため、どなたも勝つことができませんでした。

鍜治さんの評伝が発売

昨年8月、惜しまれつつこの世を去った、数独の父鍜治真起氏の
評伝「すばらしい失敗」という本が本日発売されました。

この本は、(株)POWER NEWS社の記者とライターの方が、
生前鍜治さんといろいろなかかわりのあった方々数十名に取材、
聞き取りをして評伝にまとめたものです。

表紙の帯は、鍜治さんが学生時代にバイト仲間だった、夢枕獏氏が
「いつかそちらで一杯やろう。」と寄せております。

鍜治さんの幼い時から、ニコリ社を創設し、数独と出会い、海外を
駆け回った様々なエピソードが多くの証人から語られています。

この本を読むと、鍜治真起というのは本当に不思議な男で、
数独も彼と出会って、世界に広まったという気がします。
書名の「すばらしい失敗」は、ニューヨーク・タイムズがその経済
トップで鍜治さんを紹介する際に「Brilliant Mistake」と呼んだ
ことに由来しています。

どうぞ、秋の夜長、100%人生を楽しんだ男の痛快な物語を
是非、お読みください。

書名:すばらしい失敗 「数独の父」鍜治真起の仕事と遊び
発行所:株式会社ニコリ
定価:1800円+税

日本数独協会
後藤

スーキーイベント9月をZoomで開催しました。

9月25日(日)スーキーイベント9月をZoomで開催しました。25名の参加者がありました。親子で初参加された方もいました。

第一部は、数独作家の「豆みそさん」が「作家の仕掛け」と題して、実際の問題作りのノウハウをお話してくださいました。今回は特に、井桁理論の問題をどう仕込むのかという舞台裏を見学することができました。井桁が成立するような配置作りから始まり、そこに予約の筋をからませながら、問題作りは進行していきます。作家さんというのは、実に緻密な思考をしていくのだと感心しました。ところが、この例題、結局は井桁を使わなくても解けてしまうということに、出来上がってから気づくという落ちがついていました。豆みそさんのお話では、そうしたことはしょっちゅうあるそうで、10個作って、成功するのは1個か2個ということでした。

第二部は、数独協会理事の後藤さんが、「ヒレ付き井桁の解き方」という講演をいたしました。井桁になりそうだけれど、一か所、邪魔な数字があって井桁にならない、そんなとき、それを「井桁のヒレ」として見てみると、思わぬヒントが見つかることがあります。これは超上級手筋のひとつですが、覚えておくと便利かも知れません。