スーキーイベント9月をZoomで開催しました。

9月22日(日)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。20名の方にご参加いただきました。

今回は後藤理事が「仮置きについて考える」と題して講演しました。仮置きという手法は、ある数字を仮に置いてみて、そのまま進んだときに矛盾が発生すればその仮置きが間違いであったとする、いわゆる背理法の解き方です。仮置きは邪道という意見もあり、数独協会でもあまりお薦めはしてきませんでした。

しかし、現実には実に多くの方々がこの仮置きによる解き方をしており、今回は仮置きを使った場合と使わなかった場合の解き方の対比から、どちらが分かりやすいか、参加の皆さんと一緒に考えました。また「仮置きをしないと解けない問題」を一問用意し、これをどう仮置きで解くかも実践してみました。

最後に、参加の皆さんお一人お一人からご意見をいただきました。

「仮置きで解くと負けた気がする。」
「作家として、仮置きで解かれるとがっかりする。」等の否定的な意見や、
「どうしても解けないときや時間のないときは使う。」
「予約がみつかれば、すぐに仮置きする。」等のあっさり使う派、
「背理法のひとつで、論理はある。」
「井桁理論でさえ、仮置きの論理を使っている。」等の擁護派。

数独は、答えを見つけるだけのものであれば、人間が解くこともないと思います。やはり、答えを見つける過程をどう楽しむのかというゲームです。人それぞれ楽しみ方がありますので、どうぞ、これからもご自身のお好きな方法で解いてください。

スーキーイベント7月はライブとリモート両方で開催しました。

7月20日(土)Zoomにて、7月28日(日)渋谷八雲クラブにて、イベントを開催しました。

どちらのイベントも数独作家「びわゼリー氏」をお迎えして「井桁の見つけ方」と題して講演していただきました。Zoomでは31名、ライブでは16名の方が参加してくださいました。

びわゼリー氏は、井桁理論の原理から説明し、井桁の見つけ方、見つけた後の利用方法などを練習問題をベースとして実践的にお話してくださいました。中でも圧巻だったのが「井桁の素」という考え方です。これはびわゼリー氏が数独作家として、実際に問題を制作される際に使っている、いわば自家製レシピを披露していただいたことになります。「井桁の素」を発見しますと、三連井桁の構造が見えてきて、しかも井桁の数字を探す手間が省けます。解く側も作家の視点に立つことで、一気に楽に解ける方法が分かりました。

 

数独の作り方講座をZoomで開催しました。

3月24日(日)、4月20日(土)Zoomにて「数独の作り方」開催いたしました。

第一回目は、数独協会理事の後藤が数独の作り方の基本を説明しました。実際の盤面に表出数字の位置を決め、解くように数字を入れていく作業を参加の皆さんも一緒に作っていきました。そして、数独を作る際に気をつけなければならないことは、答えが二通り以上できてしまう「複数解」を避けることと強調しました。

第二回目は、数独協会理事で、数独作家「豆みそ」こと横田さんが難問数独の作り方を説明しました。井桁理論や3個予約を使わないと解けないような難問を、作家さんはどうやって仕込むのかという種明かしを、してくださいました。これまでこうした難問数独の作り方は作家の企業秘密(?)として公表されてこなかったので、気前よく公開してくださった横田さんに感謝です。

作り方については、皆さんの関心が高く、どちらの回も30名近い参加者が画面一杯に広がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟新津地区で数独教室開催

昨年3月、新潟市亀田地区で数独教室を開催いたしましたが、今年は新津地区でも数独教室が開催されました。

2月29日、3月7日、3月21日の3回に渡り、第一回目と三回目は数独協会理事の後藤がリモートで講座を行い、第二回目は参加者の皆さんによる自主教室です。亀田地区からもサポートの応援があり、皆さんで和気あいあいと数独を楽しみました。「初級クラスでしたが、みんなで解いたらいつの間にか中級の問題が解けました。」「自信がついたので、懸賞問題に挑戦してみる。」など素晴らしいコメントをいただきました。

 

 

 

スーキーイベント2月を渋谷で開催しました。

2月4日(日)渋谷「八雲クラブ」にてスーキーイベント2月を開催いたしました。金沢からわざわざ駆けつけてくださった方も含め、15名の方々が参加されました。

今回は、「数独通信」(ニコリ社刊)の新たな編集人となられた塚田耕平さん(写真下)をゲストにお招きして、いろいろとお話を伺いました。先ずは、塚田さんご自身とパズルとの出会いから始まり、ニコリ社に入社した経緯やお仕事の内容など聞かせていただきました。

参加者の皆さんからは、難易度はどのように決めるのか、投稿はどれくらいあるのかなど実際の編集にかかわる質問が次々と出てきて、塚田さんは丁寧に答えてくださいました。最後にニコリダービーというニコリ社発案のパーティゲームを行い、大いに盛り上がりました。そして、その盛り上がりのまま、皆さんすべて残って、懇親会が開かれました。午後2時から6時くらいまで数独談義は続きました。イベントの楽しい様子を、数独協会理事岡本修身さんが、素晴らしいイラストにして残してくださいました。写真と一緒にご覧ください。

 

 

アジア数独選手権が開催されました。

1月28日(日)「アジア数独選手権」(日本パズル連盟主催、毎日新聞社など協賛)が静岡県葵区の「ARTIE」で開催され、11か国76名の選手が参加しました。午前9時にスタートした大会は、途中休憩を挟みながら、5時間を越える個人戦、85分の国別対抗戦を戦い、午後6時に終了しました。晩さん会では表彰式が行われ、一般部門、マスター部門の他にUnder8,Under10,Under12などの子どもたち、Over50の高齢者なども、成績に応じて表彰されました。国別では、中国チームが優勝し、日本選抜チームは2位でした。中国、韓国の子どもたちの圧倒的なスピードに驚かされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーキーイベント1月をZoomで開催いたしました。

1月21日(日)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。22名の方にご参加いただきました。

今回は後藤理事が「予約の醍醐味」と題して、数独の手筋の中で最も重要な「予約」についての講座を開きました。予約には一目でわかる見つけやすいものもありますが、なかなか見つからない予約があります。後藤理事は、何故見つけにくいのかという分析で、次の2点を上げました。

1)ブロックラインに並んでいないため、注意が向かない。

2)表出していない数字との組み合わせのため、候補数字を書かないと気が付かない。

そして解決策として、「いずれにしても理論」との組み合わせに注意するとともに、どうしても見つけられないときは、全候補を書きあげ、消去法による探し方を提案しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーキーイベント11月を渋谷で開催しました。

11月23日(祝日)渋谷「八雲クラブ」にて数独協会イベント「スーキーイベント」を開催いたしました。

前半は、後藤理事が第5回SSTの解き方解説をいたしました。今回のSSTは一問30分という制限時間がなくなったため、今までにない難問ばかりでした。特に、2番、3番、5番では最初の一手がなかなか見つからないという、テストとしてはいじわるな問題でした。参加者の方から、別の解き方の提案もあり、やはり難しい問題は奥が深いことが分かりました。

後半は、10月にカナダのトロントで開催された「世界数独選手権」から戻ったばかりの元世界チャンピオン森西さんがイベントに参加されました。森西さんから1月に静岡で開催される「アジア数独選手権」について、参加方法などお話がありました。

最後に、参加者12名と森西さんが、同じ数独の問題を同時に解くという「森西さんに挑戦」というゲームを行いました。参加の皆さんには、あらかじめ17カ所に数字を入れておいたのですが、皆さんが半分も終わらないうちに、森西さんが解き終わってしまいました。

その後、同じ会場で懇親会を開き、森西さんを囲み、数独談義が楽しく盛り上がりました。

沼津・静岡で数独講演

11月18日(土)毎日新聞社さんの主催で、沼津「さんさんホール」と静岡「江﨑ホール」にて数独講座を開催いたしました。昨年同様、元数独世界チャンピオンの森西さんとご一緒に後藤が講演させていただきました。

森西さんは、来年1月に静岡で開催される「第6回アジア数独選手権2024」についてお話されました。日本でこうした数独の国際大会が開催されるのは初めてのことで、とても喜ばしいことです。どなたでも予選に勝ち抜けば出場のチャンスがあります。(詳しくは「日本パズル連盟」のホームページをご覧ください。)

後藤は「数独の凡脱出」と題して、長年数独をやっているいるが、なかなか上達しないという方へ向けて、発想の転換を提案しました。毎年恒例の森西さんと参加者が同じ問題を解く「チャンピオンに挑戦」というコーナーでは、参加者には、多くのハンディを差し上げたのですが、森西さんの圧倒的な早さに、どなたも太刀打ちできませんでした。参加の皆さんからの質問コーナーでは、いろいろなご質問が続き、終了予定時間を越えてしまいました。

第5回SST(スーパー数独テスト)結果発表

数独実力テスト1級合格者による「第5回スーパー数独テスト(SST)」が開催されました。

9月15日に受験資格者168名に問題が発送され、10月13日の締め切りまでに121名の方から答案が返却されました。

今回より一問30分という制限時間を廃止したため、じっくりと問題に取り組んでいただいた結果、ほとんど方が5問とも正解でした。その解き時間の平均は184分と3時間を越えました。実に実に、皆様、ご苦労様でした。

ゲスト3名(世界数独選手権に出場する日本代表チーム)を除く順位では、東京都の「アンジー&テリー」さんが第1位となりました。その解き時間は5問で42分という数独アスリートにも匹敵する早さでした。2位は兵庫県の「きぃーぼう」さん、3位は愛知県の若干12歳「あんちゃん」さんでした。4位「hbpg」さんはZ世代、5位「ASTRAC」さんはSSTの上位常連者と新旧入り混じっての激戦となりました。

今年も最長年者は1935年生まれの「天竺」さんでした。88歳にして5問とも完全正解の72位です。そして最少年者は2013年生まれの「SENA10Years」さん、わずか10歳で47位です。両者とも大変素晴らしいです。

ゲスト参加の元世界チャンピオン森西さんは、たった18分で全問を解き、圧倒的な違いを見せてくれました。なお、第5回、2023年ということで、第5位と第23位の方に賞品として「芽の出る鉛筆」をお送りしました。上位50位までの方々のリストは添付のファイルのようになります。

5th Best50

中学校で数独教室

11月4日(土)東京都中央区日本橋にあります「開智日本橋学園中学・高等学校」の中学生に向け、数独教室を開催いたしました。

数独に興味のある中学生と父兄、合計13名の方々がお集まりになりました。数独協会代表理事の後藤が1時間半に渡り、数独の歴史や解き方についての講座を開きました。解き方は、初心者と熟練者に分かれ、それぞれの問題を解いてもらいました。中学生の中には、かなりスラスラと解ける方がいて、大人たちも顔負けでした。

 

 

おーきんな数独先生(10)

「おーきんな数独先生」は今回をもちまして、いったん終了いたします。ここまで私の拙い文章を読んでいただきありがとうございます。2021年9月に始まった私の数独講座は、次々と広がっていき現在の講座は以下のようになっています。

〇檍公民館=毎週水曜日:昼の部、夜の部

〇大塚公民館=第2、第4月曜日

〇赤江公民館=第2、第4水曜日

〇宮日カルチャーミック教室=リモート毎週日曜日

〇田野児童センター=毎週木曜日

〇その他、清武地区交流センター、日南文化センターでも単発での講座。

また地域での文化祭や地区祭りなどにも、参加者の皆さんのご協力を得て、ブースを設立し、数独の紹介をしています。講座が増えてしまったこともあり、これまで勤めていた会社を退社し、別の仕事につくことにしました。人生の転機というか、私自身いろいろ悩むところがあり、この決心はとても大きいです。数独を教えるということを通し、新しい出会いと新しいコミュニケーションが始まり、今はとても充実しています。何といっても、数独が解けたときの生徒の皆さんの笑顔に力をもらっています。

また、いずれ近いうちにご報告させてもらいます。ありがとうございました。

 

 

スーキーイベント10月をZoomで開催しました。

10月27日(日)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。30名を越えるご参加をいただきました。

今回前半は「数独の凡脱出」と題して、後藤理事が中級者のための講座を開きました。数独を何年もやっているが、なかなか難しい問題が解けない、自分流のやり方に自信が持てない、など数独中級者のお悩みを解決するための提案をいたしました。ブロック中心の見方から、列やマスに注目する方法、「予約」を自在にこなす方法など、上級にアップグレードするには必須のアイテムを紹介しました。

後半は、第5回SSTで平均解き時間が一番長かった3番問題の解き方解説を、同じく後藤理事が行いました。SSTは5問の問題が出題され、1番から順に難易度が上がってきます。しかし、今回は3番の問題の初手が難しかったため、4番、5番よりも平均解き時間が長いという現象が発生しました。特に難しいテクニックは必要とはしないのですが、妙に見つけにくいところに第一手が潜んでおり、皆さん大苦戦いたしました。

 

 

 

 

 

 

 

新潟で数独自主教室始まる

新潟市亀田地区公民館で、今年の3月、3回に渡って数独教室を開きました。

その時、参加された方々が、「数独友の会」という会を結成し、自主的に数独を研究する会を発足されました。準備期間を経て、9月12日に第一回目、9月26日に第二回目の自主教室を開催いたしました。ニコリ社の数独の本から、問題を選び、解き方を参加の皆さんで研究するというものです。上級者が教えるのではなく、黒板を見ながら皆さんでああだ、こうだと、答えに向かっていくという、和気藹々とした会だそうです。新たに参加した初心者の方も加わり、今後も続けていくそうです。

数独の輪がこのような形で、広がっていくことに感動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーキーイベント8月をZoomで開催しました。

8月27日(日)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。
今回は、9月に迫った第5回SST(スーパー数独テスト)の傾向と対策と題して、後藤理事が、SST問題の予想と、例題を使って解き方の解説をしました。さすがに皆さんの関心が高く、初参加7名を含む30名の方が参加されました。

後藤理事はこれまでの4回の全問題の解き方を分析し、1番から3番までは、難しい手筋は使わないが、レッツミーやマスミなど見つけにくい所にヒントが潜んでいると解説しました。そして、時間との闘いというテストにおいて、序盤でこうしたトラップに引っかかってしまい、焦ってしまうことが失敗の元であると話しました。4番、5番は当然井桁問題が出るものと考えて、取り組むべしと忠告しました。

第5回SSTは、9月15日に数独協会会員で1級合格者168名の皆さんに郵送されました。これまでで一番多い参加者です。締め切りは10月13日です。参加の皆さんのご健闘を祈ります。

 

おーきんな数独先生(9)

こうして、檍公民館での教室と、赤江公民館での自主教室を続けていると、檍公民館の嬉野さんから、12月に檍地区の祭りとして「文化祭」を開くので、日高さんも「数独教室」のブースを作りませんかとお誘いを受けました。
「ものづくり体験コーナー」や「「子育て支援コーナー」など地域振興の一環として、毎年行われているものです。
引き受けるかどうか、迷っていると、教室の受講生の皆さんが手伝うとおっしゃってくださったので、やることにしました。
用意したチラシ50部はすべてなくなりました。私はほとんど見ているだけで、受講生の皆さんが参加者の対応をしてくれて、本当に助かりました。
何か、すごい形で数独が広がっていくのが、すごく楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

おーきんなー数独先生(8)

自主学習教室に参加している方々のお住まいを聞いてみると、赤江地区から来ている方が数名いらしたので、赤江公民館でも講座が開けないかと思い、連絡を入れてみました。
すると、新しい講座を開く余裕はないが、自主教室ならOKというお返事をいただきました。早速申請手続きをとり、こちらでも自主教室を開くことになりました。
自主学習教室は毎回、参加の皆さんのレベルに合わせた問題を何種類か準備し、ホワイトボードで例題を皆さんで解く、という和気あいあいとした雰囲気で続きました。
年が明けて、檍公民館の嬉野さんから自主学習とは別に、公民館として第2回目の数独講座を開きたいというオファーがありました。
嬉野さんは前回の成功で、数独講座に手ごたえを感じておられるようでした。もちろんお引き受けしました。
2022年5月、第2回目の数独講座が開かれ、18名の参加者がいました。
連続5回の講座を修了し、自主学習教室に更に8名の方が加わりました。
檍公民館では、数独教室はもはや大きな存在になってきました。

ニコリ社 礒部編集長の講演会開催

7月22日(土)東京渋谷区の「八雲クラブ」にて、ニコリ社「数独通信」の礒部編集長をお招きし、講演会を開催いたしました。東京は35℃を越えるという猛暑でしたが、13名の方が参加してくださいました。

礒部編集長は「気持ちよく解ける数独と、そうでない数独」と題して、数独通信を編集する際、難易度の他に、どのような基準で問題を選んでいるのかという、舞台裏のお話をしてくださいました。Easy、Medium、Hardとそれぞれ参加の皆さんにも問題を解いてもらいながら、実感として「解いて楽しい数独」を味わっていただきました。礒部さんの解説では、Easyレベルでは、入れた数字がヒントとなり、次々と連鎖していくのが楽しい数独で、いちいち手が止まってしまうのは、テクニック的にはEasyでも難しく感じるそうです。Mediumは、マスミを連発する問題はあまり歓迎されず、Hardでは、いきなり最初に難しい局面があり、そこを乗り越えると一気に易しくなってしまうのは、あまりいい問題とは言えないということでした。

また、Y-wingやSkyscraperなどナンプレの手筋にも触れ、これらの手筋をどうしてニコリ社では使わないのかという話から、ニコリ社の数独に対する「美学」という深いお話にもなりました。数独が世の中に登場してから39年、数独とは何かということを自ら問い続けてきたニコリ社の編集方針をお聞きできて、大変有意義で楽しいひとときでした。

イベント終了後は、礒部さんもご一緒に皆さんで懇親会を開きました。

 

 

おーきんなー数独先生(7)

準備していた「じぃじとばぁばようこそ数独」はその日のうちに、全部売れました。
それからの4回の講座は、とにかく無我夢中でした。5回目までに上級まで進むというのが、嬉野さんとの約束でしたので、毎回徐々に難易度を上げていき、最後の回はついに井桁理論まで行きました。もちろん参加者の中には初心者から上級者までいて、問題を解くスピードも違うし、解説を聞かずに問題を解くことに夢中になっている人もいました。
毎回、質問がたくさん出るのに驚きました。
「どうやったら、仮置きをしないで論理的に解けるのか。」と真剣な表情で聞かれたときは、少し、たじたじしてしまい、
「とにかく、仮置きをしないと自分で決めることです。」と答えていました。
5回の講座が終了し、公民館の嬉野さんから、
「数独講座は毎回欠席者がなく、皆さん熱心で、こんなにうまく行くと思いませんでした。いろいろやってきた講座の中でも、大成功の部類です。」と言ってもらい本当に嬉しかったです。
しかも、この先、自主学習で数独をを続けたいという方が10名以上もいらっしゃいました。私には引き続き、講師を続けて欲しいということでしたので、2021年11月から公民館を使っての数独自主学習講座が始まりました。

おーきんなー数独先生(6)

この降ってわいたようなコロナの自粛期間を使って、私は先ず、自分の数独の実力を上げようと思いました。何しろ、井桁理論がよく分からないので、数独協会のYouTubeや、ニコリ社の本を使って猛特訓しました。
檍公民館の嬉野さんとも再度打ち合わせて、講座は5回で打ち切りとし、初級から始まり、最後は上級まで行くということになりました。数独協会の後藤理事からは、初心者向けのテキストや練習問題を送ってもらい、ようやく形が整った、2021年9月第1回目の数独講座が開かれました。
まだコロナが猛威を奮っていた頃ですが、何と26名の方が参加してくださいました。
参加者募集に尽力していただいた嬉野さんはじめ、公民館の方々にはとにかく感謝です。
大きな教室の前から後ろまでの参加者の前で、最初の挨拶をしたときは、さすがに足が震えました。
何しろ、こんな風に人前で何かを教えるというのは私にとって初めての経験でした。
ルール解説から始め、練習問題を解説をしながら、皆さんで解きました。
「数独はつい夢中になりすぎてしまうので、ご家族の方に迷惑をかけない程度に楽しんでください。」と話した時、皆さんがどっと笑ってくれて、私もようやくホッとしたのを覚えています。
(写真は、最初に使った初心者用テキスト)

おーきんなー数独先生(5)

そこで、私は日本数独協会の後藤理事にメールをしました。
宮崎で数独教室を開くことになりましたと報告いたしますと、理事は大変喜んでくれました。私が「どう教えたらいいのか、悩んでいます。」と尋ねると、理事は「教えるというより、参加の皆さんと一緒に数独を解いたらいいじゃないですか。」と言ってくれました。理事の推薦で、最初の教科書は「じぃじとばぁばのようこそ数独!」を使うことにしました。「先ずは解ける喜びを味わっていただく。」ということを最初のテーマとすることにしました。
嬉野さんに報告しますと、講座は2021年の6月から毎週水曜日の午前9時30分から11時までの90分ということで、決定しました。また、他の講座の進め方や生徒さんの様子など、嬉野さんは丁寧に教えてくださり、何とかやっていけそうな自信がわいてきました。
ところが、2021年に入って、新型コロナの感染がますます広がり、3月には第4波が襲来し、公民館での講座は軒並み中止となりました。嬉野さんから連絡が入り、6月からの講座は9月まで延期ということになりました。がっかりもしましたが、準備にいささか不安もありましたので、正直、少しホッとしたところもありました。

おーきんなー数独先生(4)

宮崎県宮崎市には、市が運営する公民館や、交流センターは全部で32カ所ありますが、電話をいただいたのは、そのうちの「檍(あおき)公民館」社会教育指導員の嬉野(うれしの)さんという方でした。
「数独教室の講師をお願いできませんか?」と突然聞かれ、びっくりしてしまいました。
「どうして、私の携帯の番号を知っているのですか?」と逆に質問しますと、
「”数独・宮崎”で検索したら、あなたのお名前と電話番号がでてきたのでそれで、電話してみました。」とのことでした。
私にしてみれば、願ったりかなったりの話で、何はさておき、早速、檍公民館に駆けつけて、嬉野さんにお会いしました。
2020年8月のことです。(写真 左:嬉野さん 右:日高本人です。)
嬉野さんご自身、新聞の数独を解くうちに、すっかり数独の魅力にはまってしまい、問題集の本を買い込んで、解いていくうちに超難問も解けるようになったそうです。囲碁、将棋よりルールが簡単で、誰でも夢中になれるこのパズルを、公民館での講座のひとつにしたいとお考えになったそうです。
「やります、やります。やらせてください。」と私は返事をして帰ってきたのですが、考えてみれば、私の数独の実力は中級レベル。井桁理論も良く理解できていないし、とんでもない上級者が参加してきたらどうしよう。
これで果たして教えられるのか、急に不安になってきてしまいました。

スーキーイベント6月をZoomで開催しました。

6月24日(土)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。全国から18名の会員の皆さんが参加いたしました。

今回は後藤理事が「4連井桁を考える」と題して講演いたしました。

最も難しい数独の本として有名な「超激辛数独」(ニコリ社発行)の中で、後半の<レベル10+>の中には4連の井桁理論を使わないと解けない問題があります。特に最近この傾向が強まっているということで、その対策を立ててみました。

先ず、4連井桁とはどういう構造なのかというところから始まり、超激辛数独12の中から例題を解説いたしました。4連井桁の場合対象となる数字は最低8カ所の候補マスが必要となるため、逆に表出しているのは1個か0個ということになります。つまり2個以上表出している数字は4連井桁の対象にならないのです。さらに井桁発見後の展開は「予約」となるので、井桁さえうまく見つかれば、恐れるほど難しくないと、後藤理事は結論しました。

 

 

おーきんなー数独先生(3)

東京の数独イベントでの盛り上がりが刺激となり、宮崎に戻って早速知人たちに声をかけてみました。自治公民館の一室を借り、私が講師となって、とりあえず第一回目の数独教室を開きました。
ところが、数独に興味があったわけではないが、私への義理もあって参加された方もあり、二回目からは急に人数も減り、私自身も何をどう教えていいのか分からず、何となく白けた空気が漂うようになり、何回か続けましたが、自然消滅してしまいました。
その時思ったのは、当然のことながら公民館を使用するには、使用料も、光熱費もかかり、それをずっと自腹でやるのは辛いということです。そこで、自治体が主催している様々な「趣味の教室」に目をつけました。これならば、公民館の使用料はかからず、しかも募集は自治体がやってくれるので、私は参加者を募らなくてもいいと思いました。
近所の公民館に片っ端から電話をしてみました。しかし、どの公民館も講座の予定というのは、既に決まっており、入り込む余地はありませんでした。
「数独というのがよく分からない」とか「新規の講座はやりたくない」とか「パズルでは人は集まらない」とか、厳しい対応もありました。
そんな感じで、ほとんど諦めかけていた頃、私の携帯電話に一本の電話が入りました。

おーきんなー数独先生(2)

私が数独と最初に出会ったのは、他愛ない出来事がきっかけでした。

宮崎の本屋さんで、駐車場の料金を払うのがもったいなくて、たまたま手に取ったのがナンプレの本でした。もともと仕事が趣味みたいな生活でしたので、自分でも何故パズル本を買ってしまったのかよく分かりません。買ってしまったので、やってみると解けるので自分でもびっくりしました。その日は日暮れまで夢中になって、次から次へと解いていたのを覚えています。

やがて会う人ごとに「今、ナンプレにはまっている。」と言うと、解き方が分からないという人がたくさんいて、「解き方教室」を開いたら結構人が集まるかも知れないと思いました。

ネットで調べてみると、ナンプレは数独という名前もあり、日本数独協会という協会まであることを知りました。早速協会の会員に申し込みました。2018年7月のことです。すると近々東京で数独のイベントがあることを知らされました。とにかく一度、東京に行ってみようと思い、有給休暇を取って、渋谷までやってきました。

渋谷のハチ公前で数独協会代表の後藤さんと午後2時に待ち合わせましたが、私は11時頃に着いてしまい、他に行くところもなかったので、そのままずーっとハチ公と一緒にいました。イベントに行ってみると、中国での数独大会の話やら、何だかよく分からない解き方の研究会などがあり、自分の全く知らなかった数独の世界がありました。その後、懇親会があり、他の会員の皆さんといろいろ話すうちに、ますます数独が好きになりました。そして数独が好きな人たちがこんなに熱く数独を語る会を宮崎でも開きたいと思いました。

 

おーきんなー数独先生(1)

皆さん、こんにちは。私は宮崎市内の公民館で数独の教室を開いている日高貢一郎といいます。
日本数独協会の理事の方から、数独教室の様子を日記風に書いてみないかというお誘いを受け、
お引き受けいたしました。全国には、数独教室をやってみたいが、どうしたら人を集められるのか、
会場をどこで借りればいいのか、など分からないで進められない人がたくさんいると聞きました。
私の経験がそうした皆さんの少しでも、お役に立つなら嬉しいです。
この日記のタイトル「おーきんなー」は宮崎弁で「ありがとう」という意味です。
数独教室が終わると、生徒さんたちが「おーきんなー」と言って手を振って帰っていきます。
生徒さんたちが数独を解ける楽しさを味わってくれることが、数独先生としての喜びです。
これからボチボチと書いていきますのでよろしくお願いします。

スーキーイベント5月をZoomで開催しました。

5月28日(日)スーキーイベントをZoomで開催いたしました。全国から19名の会員の皆さんが参加いたしました。

今回は第一部、第二部ともに後藤理事より数独の解き方についての研究講座を開きました。

第一部では「線の予約と点の予約」の題して、マスに注目して「予約」の筋を見つける方法を解説いたしました。通常、ブロックや列に注目して予約を見つけていきますが、マスに注目する「点の予約」は盲点になります。候補数字を列挙する「消去法」の解き方では逆に難なく見つかる場所ですが、線にこだわっていると見つかりません。

第二部では「数字の三つ巴(Y-wing)研究」という題で、Y-wingの直交型と台形型について解説いたしました。ナンプレの超難問と言われている本の中には、この手筋を使わないと解けない問題があります。井桁理論と同様に、使いこなしてくると「このマスにはこの数字は入らない」ということが理論的に判断できますが、最初はどうしても仮置き的な「仮にここにこの数字が来たら・・・」という追いかけ方になってしまいます。本当に数独は奥の深い遊びです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西尾徹也氏の講演会を開催しました。

4月21日(金)東京渋谷の「八雲クラブ」にて、パズル作家西尾徹也氏の講演会を開催いたしました。

西尾さんはこのたびパズル人生40年を記念し、世界文化社より「パズルマスター西尾徹也のザ・パズル」を刊行いたしました。講演会で、西尾さんは、アメリカ・デル社のパズル雑誌との出会いから、パズル作家としての道を歩むことになった経緯などお話になりました。当時の大変貴重な雑誌もお持ちいただき、拝見させていただきました。

また、日本チームを率いてご自身も選手として参加された第一回数独世界選手権の様子を語られ、同時にその時に出題された問題3問を、参加者の皆さんにも解いてもらいました。数独選手権では、通常の数独は「クラシック数独」と呼ばれており、その他に約300種類以上もある「バラエティ数独」が出題されます。今回参加の皆さんに挑戦していただいたのもバラエティ数独です。皆さん、ルールに戸惑い、10分以内にはほとんど数字が入らない状態でした。

講演会終了後、懇親会が開かれ、西尾さんを囲んで楽しいパズル談義となりました。

新潟 亀田地区公民館で数独講座

3月9日(木)新潟県新潟市の亀田地区公民館にて数独講座を開催いたしました。

17名の皆様が参加してくださいました。中には、数独を始めて解くという方も数名いて、先ずはルールと基本的な解き方を覚えてもらいました。一方、既に新聞等の数独を長年解いておられる方もいて、熟練者の皆さんには、初心者が問題を解いている間に、「手筋の解説」をいたしました。「予約」がようやく分かったというご感想もいただきました。

この後、第2回目(3月16日)と第3回目(3月23日)はリモートで講座を開設します。

スーキーイベント2月をZoomで開催しました。

2月26日(日)スーキーイベント2月をZoomで開催いたしました。20名の方々にご参加いただきました。

第1部は、宮崎市で数独教室を定期的に開催している、日高貢一郎氏にご登壇いただき、そのご様子をお話いただきました。

日高さんは、宮崎市の檍公民館と赤江公民館の二カ所で毎週数独教室を開いており、毎回十数名の参加者がいるそうです。参加者は、習熟度に差がありますが、初級者用と熟練者用に問題を分け、それぞれに問題を用意しています。日高さんはできるだけ答えを教えないように授業しており、どうしても詰まったところだけ、個々に教えているそうです。回を重ねるごとに、参加者同士のコミュニケーションが活発になり、いつも和気あいあいとした雰囲気だそうです。また檍公民館の文化祭にも参加しました。

第2部は、理事の後藤が「ざんねんな井桁たち」というタイトルで、数独の手筋を解説いたしました。

上級手筋「井桁理論」の更にその先を行く手筋で、あと少しで井桁になるはずなのに、余計なマスに候補数字が入ってしまう「ヒレ付き井桁」と井桁が微妙にずれている「筋違い井桁」の二通りの解き方を解説いたしました。