5月26日静岡県静岡市の江﨑ホールにて、毎日新聞社、静岡県毎日会主催、日本数独協会共催で「数独 SUDOKU 9×9マスの世界」が開催されました。
200名を越える応募があったそうですが、抽選で130名の方々をご招待し、会場は満席の熱気の中で始まりました。
初めに、世界数独チャンピオン森西亨太さんが登壇し、講演をなさいました。
森西さんは、世界数独選手権において、この7年間で3度の個人優勝を遂げ、まさに数独アスリートの頂点に立つ人と言えます。講演では昨年インドで開催された第12回選手権の問題や参加選手のお話などを中心に、2日間の激闘を振り返っていただきました。
続いて、「森西さんに挑戦」というコーナーでは、数独の問題が1問、参加者の皆さんに配られ、司会者の合図とともに一斉に解きました。森西さんも同時にスタートし、何と開始からわずか1分38秒で森西さんが解き終わり、会場の皆さんは、その圧倒的な速さに、驚きの声を上げました。
休憩ののち、数独協会代表の後藤理事が「数独物語」と題し、数独の歴史を講演しました。数独の考案者ハワード・ガーンズ氏、そしてそのパズルに数独と名づけ、日本に流行らせた鍜治真起氏、鍜治氏の数独にはまり、それをイギリスに持ち込んだウェイン・グールド氏、その織りなす物語が世界中で数千万人の人を虜にする数独を生みました。
後藤理事の講演に続いて、ニコリ社副社長安福良直氏が、数独の解き方について講演をなさいました。初級の手筋を図入りで分かりやすく解説したあと、先ほどの「森西さんに挑戦」の問題についても解き方を説明されました。
最後に、「数独技能認定模擬試験」が行われました。数独協会では認定試験を2回、実施いたしましたが、まだまだ認知度は低く、その宣伝のために参加者の皆様に模擬試験に挑戦していただき、級位の仮認定をするというイベントです。
参加者の皆さんほぼ全員が挑戦し、20分間、会場は水を打ったように静まりました。問題は2問用意しましたが、10分で解いてしまわれた方もいました。
終了後も、熱心なファンの方々が森西さんを囲んで質問を続けるなど、大変なごやかで楽しいイベントとなりました。
企画から運営まで、万全の手配をしていただいた静岡毎日会ならびに毎日新聞社販売部の皆様には本当にお世話になりました。御礼申し上げます。
こうしたイベントを通して、多くの方々と笑顔を分かち合える、数独の素晴らしさを改めて感じました。