岩手県大槌町から生まれた数独練習帳『じぃじとばぁば ようこそ数独!』が4月20日、全国一斉に発売になりました。さっそく、この本の故郷とも言える桜満開の大槌町に4月23日、24日の二日間、お伺いいたしました。
東京から4時間半。釜石駅で出迎えていただいたのは、大槌町で数独を通して高齢者支援を続けられているNPO法人ソーシャルハーツの川上誠さん。
まずは『大ヶ口1丁目災害住宅集会所』へ向かいました。
集会所に来ることを楽しみにされている数独愛好者のみなさんに、この本の作られた経緯を、次のようにお話しいたしました。
この数独練習帳「ようこそ数独!」は【優しい、易しい、やさしい数独】といった開発のコンセプトをもとに、ただ単に解きやすい数独問題集ではなく、数独の本としていろいろな新しい試みなどで構成いたしました。これはみなさんの声によって、みなさんご自身が作られた数独の本です。この1冊を通し、数独で笑顔になっていただきたい……
その後、川上さんはいつものように数独を解きながら解答の解説をされ、みなさんとの楽しいひとときを過ごしました。
そして、そして次の集会所『ぬくっこハウス』へ移動して、同じくご高齢者の方々にパフォーマンス。 またまた移動で『大槌第7仮設住宅集会所』でのパフォーマンス。
翌24日も『エールサポートセンター』、『はまぎくデイサービス』、『多世代交流会館』等々の集会所で「ようこそ数独」を解説させていただくとともに、同時期に発売となった子ども対象の『数独から生まれたお絵かきパズル「絵どく」』の紹介もさせていただきました。各集会所スタッフのみなさんからは「絵どくは、高齢者にも面白いのでは? 試してみたいですね……」とご好評をいただきました。二日間、あわせて6ヵ所の集会所巡り。川上さんによると「ご高齢者は移動が大変だから、我々が移動するんですよ」……なるほど。
6ヵ所の集会所の他、大槌町町議会芳賀潤氏やケアプラザおおつち/佐々木エールサポートセンター長、また大槌町役場にもお伺いして「大槌町と数独活動」などについてお話しさせていただくとともに、大槌町復興のお気持ちなどもお聞きすることができました。
また、岩手日報釜石支局より「ようこそ数独」の取材もお受けし、大槌町での文化的活性の大切さと同時に、全国初として大槌町からの「数独認定」の期待が大きいことも改めて感じました。
大槌町の<数独大好き>ご高齢者のみなさんが真剣な表情で数独を解いている姿。そして「ようこそ数独」を手にされた時の嬉しそうなお顔を拝見したら、この本の制作苦労など、どこかに吹っ飛んでしまいました。ご高齢の方々から「次はこんな数独本が欲しい!」と言う声をあげていただけることを励みに、ぜひ全国の高齢の方々にも「ようこそ数独」を楽しんでいただけたら…と感じた二日間でした。ほんとうにありがとうございました。