鍜治真起氏逝去

日本数独協会名誉理事、鍜治真起氏が胆管癌のため8月10日ご逝去されました。享年69。

鍜治氏は1980年日本で最初のパズル雑誌(ニコリ)を創刊し、日本におけるパズル文化を切り開きました。1984年には「数独」を発表し、今では、世界中のパズルファンのみならず、老若男女2億人が楽しんいると言われています。

今年の4月に「難病と数独」というタイトルで講演がしたいと、鍜治さんから数独協会に要望がありました。コロナの感染拡大で実現しませんでしたが、どんな話がしたかったのか、残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。

スーキーイベント7月を開催いたしました。

7月25日(日)Zoom にてスーキーイベントを開催いたしました。今回は23名のご参加をいだだき、数独協会後藤理事が「対応表の実践練習」と題して講演いたしました。

対応表という考え方は、5月のイベントでご講演いただいた市村氏の「完全包囲消去法」をベースとしています。後藤理事は、盤面に候補数字をできるだけ書かずに、なおかつ消去法で解くために、対応表の活用という方法に至りました。従って、途中までは普通に解き、次の一手が見つからないときに、別紙を用意し、そこに対応表を作成し、そこから予約や井桁を見つける手法を披露しました。

後藤理事は「例えば、あるブロックで3の入らない場所を特定し、その結果残ったマスに3が入る、という攻め方を普通はしていますが、これだけだと、行き詰ってしまうことが多々あります。消去法の考え方は、候補数字の中から入らない数字を消去していく、という逆の攻め方ですので、両方を理解することで、解決の手段が増えます。」と話しました。

数独は、解けない問題があると、そこで挫折して数独から離れていってしまうケースがあります。解き方のカードを増やすことで、何とか数独を嫌いにならないでいただきたいものです。