2019年3月 スーキーイベント開催

3月のスーキーイベントは3月21日(木)午後6時より渋谷「八雲クラブ」にて開催されました。祭日ということもあり、渋谷は大変な人混みでしたが、初参加の方を含む13名の会員の皆様にご参加いただきました。

最近の活動報告

初めに、佐貫理事より最近の協会の活動報告がありました。第4回認定試験は4級以上合格者のみの限定試験でしたが、全国より122名の応募があり、現在自宅試験の真最中です。また4月5日には紀伊國屋書店新宿本店において、数独イベントが開催されます(詳細は後述します)。

数独を早く解くコツは?

今回は、数独協会会員の梶原さんにご登壇いただき、「数独を早く解くためのコツ」という表題でお話をしてもらいました。というのは、梶原さんは数独世界選手権の日本代表を目指し、日々数独を早く解くトレーニングされているからです。

数独との出会いなどを話されてから、実際の問題でのレクチャーに入りました。表出数字が密集している場合は密集している行、列、ブロックに注目し、散らばっている場合はブロッケン、レッツミー、マスミ(解き方の手筋名)を使うそうです。

梶原さんは主にブロッケンで押していくタイプだそうで、これで行けるところまで攻め、詰まるとレッツミーの方法に切り替えるそうです。予約の際の候補数字の早くて分かりやすい書き方や、最後の詰めで、残り数字を見つける訓練など、参加者の皆さんも大満足の講演でした。

梶原さんは、現在大学院生でこの春から社会人になられるそうで、「数独にどれだけ時間が取れるか分からない」とおっしゃっていました。どうぞ、ほどほどに、しかし日本代表目指し、頑張ってください。

「数独物語」が完結

次に、後藤理事が登壇しました。ウェブニュースのJ-CASTには「数独ポータル」というサイトがあります。ここに昨年12月より後藤理事が「数独物語」を連載していました。この3月で最終章がアップされ、完結しました。

後藤理事は「数独の歴史の最前線にいた者として、将来のために物語として残しておきたかった」と語りました。全部で4章からなるこの数独物語は、数独のルーツから始まり、昨今の数独ブームまでを舞台裏ならではの視点から書かれています。皆様もご興味があれば是非ご一読ください。

盛り上がった「暗号数独」と伝言ゲーム

最後に参加の皆様でゲームをいたしました。

初めに「暗号数独」をしました。1~9までの数字に対応した文字が決められていて、数独の盤面の指定された横一行を埋めると、ある言葉が浮かび上がってきます。5分で5名の方が正解されました。

次に「伝言ゲーム」で遊びました。今回のお題は季節柄「開花宣言」でした。それぞれ、優秀者には後藤理事が先月エジプト旅行をした際に買い求めたTシャツ(ヒエログラフでSUDOKUと刺繍が入っている)がプレゼントされました。

【特報】新宿 紀伊國屋書店本店にてスーキーイベントを開催!一般参加可能!

【新宿本店】スーキーイベントin 紀伊國屋書店 ~数独ファンの集い~(2019年4月5日)

4月のスーキーイベントは、4月5日(金)13時30分~15時30分、新宿 紀伊國屋書店本店にて開催いたします。

数独のさらなる普及に向けて、紀伊國屋書店さんとコラボいたします。今回は一般の方も参加できますので、どうぞお友達もお誘いください。

なお、参加は先着50名までです。お気をつけください。

【日時】
4月5日(金)13時15分開場、13時30分開始(15時30分終了予定)

【場所】
紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
東京都新宿区新宿3-17-7

【参加費】
1000円

【参加方法】
申込は紀伊國屋書店さんにて受け付けます(先着50名まで)。お電話にてお願いいたします。
ご予約電話番号:03-3354-0131(新宿本店代表番号・10:00~21:00)

【実施内容】
紀伊國屋書店さんのホームページをご覧ください。

2019年2月 スーキーイベント開催

2月のスーキーイベントは2月21日(木)午後6時より渋谷「八雲クラブ」にて開催されました。
新規会員の方を含む10名の皆様にご参加いただきました。

数独アート最新作のご紹介

今月発売された『数独通信』最新号の表紙を飾った数独アートについて、岡本理事よりご紹介をさせていただきました。
今回のモチーフは、なんと「フィギュアスケート」。

こんな発想なかなか思いつかないのではないか、と思うのですが、岡本理事によると、

「フィギュア(figure)には『図形』という意味があります。だから、フィギュアから数独を連想するのは、実は自然なことなのです。」

とのこと。これは目から鱗でした。氷上の盤面も、岡本理事の手にかかると、素敵な数独になるのですね。

この後、参加者の皆さんで実際に数独アートに描かれた数独の問題を解いてみました。

ちなみに、数独アートには英文が書かれているのをご存知ですか?
今回の作品には、

 Slide like drawing figures on ice and dance to solve……
 that is Sudoku figure skating.

と書かれています。
“dance to solve”・・・踊るようにスラスラと解けるとよいのですが、今日もみんなで「ウーン」と唸りながら、数独を解きました。

数独人を語る

いままでいろんなバリエーションの数独をご紹介させていただいてきましたが、数独に携わる人は様々いらっしゃいます。
今回は、「人」にフォーカスして「数独人を語る」というテーマで佐貫理事よりお話しをさせていただきました。

数独の楽しみ方は、1次的なものから3次的なものまであるのではないか、というのが佐貫理事の主張です。

 数独の1次利用:数独を作る人と解く人の世界

に続き、

 数独の2次利用:数独と○○の世界(例:数独とアート、数独とコンピュータ、数独と小説、など)

というのは、数独ブーム以来、発見されてきた様々な数独の世界です。
この中で、アーティストやプログラマー、小説家など、新しい数独人が誕生していきました。

そして、近年は「数独の3次利用」が見受けられるようになってきています。
例えば、人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の「平匡さん」が数独を解いているシーン、あれは3次利用の最たるものだと言います。

「平匡さん」は、数独をあまりよく知らない人からみても「数独解いていそうな人」であり、「数独解いていそう」というイメージの世界が出来上がってきているのではないでしょうか。
そして、これが、「数独解いていそうな人」という最新の「数独人」なのではないかと思います。

数独は人のイメージを形作る「ブランド」、「象徴の世界」の領域にも進出してきているのです。

数独本来の楽しさはこれからも伝承されていってほしいですが、ここに数独のさらなる可能性があるのではないか、という未来に期待を込めました。

数独で遊ぼう

最後に、参加者の皆さんで、会員であり数独作家の内山正樹さんのオリジナル問題を2問解きました。
81マスの中のA,B,Cと付けられた3マスを先に答えた人が勝ち、というルールで遊んだのですが、超上級者の方は全マス埋めないといけないというハンデキャップを付けてみました。

ところがなんと、ハンデを物ともせず、超上級者の梶原さんが一番乗り。2分30秒で全マス埋めきってしまったのには、会場全員が驚きを禁じえませんでした。

懇親会では「どうやって解いているの?」「どこに着眼しているの?」と質問が飛び交いながら、お酒を楽しみました。

次回は3月21日に開催

次回は3月21日(木)午後6時より、同じく渋谷の「八雲クラブ」で開催いたします。是非、皆さんでご参加ください。