2018年11月 スーキーイベント開催
スーキーイベント 11月開催報告
スーキーイベントは15日(木)午後6時より渋谷「八雲クラブ」にて開催されました。ハロウィーン色に染まった渋谷は大変な人混みで、しかも地下鉄で事故があり、ダイヤが乱れるなどありましたが、11名のご参加をいただきました。ありがとうございました。
日本パズル連盟代表理事・西尾様から
最初に登壇されたのは、日本パズル連盟代表理事の西尾徹也さんです。西尾さんは日本パズル界の草分けとして、40年の長きに渡ってパズルの普及に尽力されてきました。また「世界で一番美しくて難しいナンプレ」など多くのパズル書の著者として、ご自身の作品を発表されてきました。
今回は「世界パズル選手権における数独の歴史」と題し、今年で第27回を数える世界パズル選手権の中で、数独の問題がどのように扱われてきたかというお話をしていただきました。なお、西尾さんは1992年ニューヨークで開かれた第1回大会より、日本選手団団長として日本チームを牽引してきました。
パズル世界選手権が始まった頃、数独は日本では流行っていましたが、世界的にはほとんど知られていなく、誰も知りませんでした。チェコで開かれた第2回大会では、9×9のオイラー方陣の問題が出題されましたが、これは3×3のブロックに分かれていない数独の原型とも言えるものです。
数独が初めて登場したのは、1997年第6回クロアチアの大会でした。「The Magic Square」という名称でした。第7回大会からは複数問出題されるようになり、パズル選手権における定番問題と言えるようになりました。
2004年11月、突如イギリスから発生した“SUDOKU”ブームは瞬く間に、世界中を覆い尽くし、数独は一躍有名になりました。そこで、2006年パズル選手権の常連国の会議で、数独だけを別にした大会=世界数独選手権を開こうという提案がされました。西尾さんは「数独は数多あるパズルの一つで、特別なものではない。」と主張されたそうですが、「多勢に無勢で押し切られました。」とお話しされました。そんな訳で2006年より毎年一度、WSC=世界数独選手権が開催されるようになったそうです。
2006年ブルガリア大会で開かれた大会では、こんな問題も出たそうです。是非、挑戦してみてください。ルールは数独と同じで6×6になっています。
アルファベットをどの様にに数字に置き換えていくかがポイントです。回答は本ブログの一番下に掲載しておきますね。興味のある方は一番下まで見るのをぐっとこらえて、まずは考えてみてください!
後藤理事からは記憶術の講演
続いて登壇したのは、後藤好文理事です。後藤理事は、ご自身が若いときに習得された「記憶術」を皆さんにご紹介しました。先ず、記憶のメカニズムとして脳の構造の話をされました。記憶装置である「海馬」が大脳の下の奥深い所に潜んでいるのは、太古の昔から記憶は生存のために必要であったのではないかと推論しました。
続いて、後藤理事が記憶術を使って覚えた、円周率65桁や般若心経を披露しました。記憶術は誰でも使えるということで、参加者の皆さんと一緒に実践をやってみました。お一人、お一人から「りんご」「椅子」「数独」など次々に言葉を出してもらい、それを身体の部分とつなぎ合わせ、ストーリーを作っていくことで、身体に染みこませる記憶術や、数字を五十音に変換して暗証番号を記憶する方法など試してみました。
参加者の皆さんからは「え?覚えられる!」と声が上がりました。
今回のイベントはこれにて終了し、西尾さんにもご参加いただき、参加の皆さんと、懇親会を開きました。宅配のピザを取り、コンビニからビールを買ってきて、夜更けまで数独談義は続きました。
次回は12月16日開催!
次回は12月16日(日)午後2時より、同じく渋谷の「八雲クラブ」で開催いたします。久しぶりの日曜日の午後開催です。クリスマスパーティもする予定ですので、是非、ご参加ください。
2006年の世界数独選手権ブルガリア大会で出た問題の答
お待たせしました。2006年の世界数独選手権 ブルガリア大会で出た問題の答えは以下の通りです。
皆さん、正解できましたか?